CAVITY PROTECTION

むし⻭とは

むし歯は、口の中にいる細菌がみなさんが口にする食べ物や飲み物から糖分をエサに(代謝)してつくりだす“酸”によって歯が溶かされた状態のことを言います。
「細菌」「歯と唾液」「細菌のエサになる糖分」この3つの条件と時間的条件が重なり合わさると、歯が溶ける「脱灰」と歯を修復する「再石灰化」のバランスが崩れてしまい、この崩れた状態が続く時間の経過によってむし歯が進行してしまいます。最近ではこのような細菌による問題だけでなく、食習慣や栄養など、生活習慣や社会環境などによる口内環境の悪化もむし歯をつくる主な要因になってきています。
当院では、歯科医師、歯科衛生士だけでなく、管理栄養士による食や栄養面でのサポートも大切だと考え、積極的に取り組んでいます。

むし⻭治療について

まず、「なぜむし歯ができたのか」考えることを大切にしています。その上で、「どのようにすれば、ご自身の歯を残せるか、守れるか」を患者さんと一緒に考えます。
歯の治療はできても、残念ながら歯を“治す”ことはできません。どんなに高い治療技術で精密な治療をしても、セラミックなど最良の材料による治療をしたとしても、元からある歯と同じ状態や材質、組成で治療することはできないからです。当院では、レーザーやマイクロスコープを使ってできるだけ削らない最小限の治療を行っています。歯の神経を残すことは歯の寿命を伸ばすと考え、積極的に歯の神経を残す、守る治療をご提案させていただいています。

PERIODONTAL DISEASE

歯周病とは

歯と歯肉の間に細菌が入り、歯肉が炎症を起こす病気。進行すると歯を支える骨を溶かして、歯を失う原因となります。30歳以上の成人の約80%が歯周病とも言われていますが自覚症状があまりなく、静かに進行するのが特徴。30歳からは年に数回は定期健診やメインテナンスでの受診をおすすめします。喫煙やストレス、ホルモンバランスなどがリスクファクターとなることも知られています。
また、家族間での感染、肥満、不適合なかぶせ物やつめ物、歯ぎしり、食いしばりなど、歯周病の要因は多々あります。特に糖尿病などでお薬を複数服用されている方や、内科に通院されている方は、定期的な健診ケアを行いましょう。

歯周病治療について

残念ながら、毎日の歯みがきだけでは、歯周病を予防できません。歯周病が発症、進行する原因は、主にバイオフィルムの細菌による感染で、バイオフィルムの毒素から、歯肉や骨などを守ることが、歯周病の予防になります。バイオフィルムは歯みがきで除去できないため、歯科医院でのメインテナンスが必要不可欠です。
健康な方や、歯周病初期から中等度の方は、定期的なプロフェッショナルケアで発症、進行させないようにしましょう。また、骨まで歯周病が進んだ方でも、適切な歯石除去等の歯周基本治療や歯周外科治療、さらには骨を再生させる再生療法等を用いて、なるべく歯を残す治療方法をご提案させていただいています。